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寄り添う離れない

小惑星達に

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小惑星達に


太陽系のすみっこに捨て置かれた小惑星達に、野心が芽生えたとしても不思議ではない。だが、彼らが惑星へと進化できる可能性など皆目なかった。
「愛されたい」
その一途な望みを成就する道がひとつだけ残されていた。流れ星となって人々を魅了する方法である。だが、この方法は、とても困難を強いるものであった。美しく燃え上がれば人々を魅了するが、一歩間違えば隕石となって、人々の怒りを買う GEM

小惑星群の中に、とりわけ醜い兄弟がいた。この兄弟は、かねてより示し合わせて大気圏に突入することを話し合っていた。先ずは体の小さい弟が先に突入し、翌日には兄が突入することになっていた。2月16日のことである。弟は地球を目指して華々しく突進していった。大気圏に突入すると、その体は激しく燃え上がった。地球から見る空には美しい閃光が走った。人々の口からは歓声が起こった。だが、その歓声は、やがて悲鳴と化した。失敗であった iTable

翌日、兄は地球に近づき、様子を見に行った。人間たちは騒然としていた。弟は爆発し、地球上に多大の被害をもたらしていた。兄は突入を断念した。兄は悲しくなってきた。醜い小惑星は、所詮醜い小惑星に過ぎない。弟はそれを証明するために突入したも同然であった。兄は大気圏スレスレのところで思いとどまった。
「醜い小惑星は、所詮醜い小惑星に過ぎないんだ」
諦めの言葉を残した彼は、恨めしそうに地球を眺めた後、故郷である小惑星群へと帰っていた。

しかし、彼らが引き起こした小惑星達の切なる思いは、今、私の心に、しっかりと刻みついている congratulations flowers
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